祇園祭「志式座」
地元・奈多には、市内でも珍しい農村舞台「志式座」があり、毎年7月19日と20日には祇園祭が行われます。数年前までは、旅一座による人情劇や剣劇も見られましたが、最近は地元の皆さんによる踊りや演奏、子どもたちによるダンス等が披露されます。郷土史によれば、江戸時代の天明期、飢饉や疫病により病死者が続出したため、村の鎮守様に悪病退散を祈願しそのお礼として、芝居を奉納したと記されています。
この志式座での祇園祭は、先人たちやまちの皆さんの協力により江戸時代から今日まで、1年も欠かさず続いている夏の風物詩となっています。今日は、その志式座の大掃除。植林会や町内会、老人クラブの皆さんで、草を刈ったり枝打ちをしたり、汗を流しました。今年は、新型コロナ感染防止のため、博多祇園山笠と同様、例年通りの祭りは開催されませんが、五穀豊穣を祝う三番叟だけは披露されます。三密を避け、故郷の夏を感じようと思っています。