無人ヘリで松くい虫防除
福岡市では、海岸線の防風林を松くい虫の被害から守るため、毎年5月中旬から薬剤の地上散布と無人ヘリ散布が行われています。今日は早朝5時から奈多海岸と三苫海岸で防除作業がスタートしました。松くい虫とは、マツノザイサンチュウという線虫のことで、松の樹幹内に入りこみ、その導管(水分が通る管)で大量に増殖するために水分が目詰まり、松が枯れる原因となります。マツノザイサンチュウ、はカミキリムシに寄生し松から松に移動するため、活発に移動し始める初夏になる前に薬剤を散布し駆除しなければなりません。しかし、地上からの薬剤は、松の先端にはなかなか届かず、上空からの無人ヘリからの散布が効果的です。いずれドローンの導入も行われるでしょう。この作業は玄界灘に面した志賀島の勝馬地区や博多湾沿いの生の松原、今津、西浦地区でも実施されます。これらの松林は、江戸時代、潮風から農作物を保護するため黒田藩によって植林されました。白砂青松の風景を保全しなければなりません。