戦争が廊下の奥に立ってゐた

12・8不戦の日 12月8日は「太平洋戦争開戦の日」でした。

この日の夕方、JR香椎駅前で行われた福岡市教職員組合や退職教職員協議会のみなさんによる街宣活動に参加し、マイクをとりました。

開戦の日を再びつくってはいけません。74年前の1941年12月8日、私たちの国は、アメリカやイギリス、オランダ、オーストラリア等、多くの国に対して戦争を始めました。

戦争は、自然災害のように突然起こるものではありません。私たちは明治以降の富国強兵策の方針の下、政治がどのようにして国民を戦争に駆り立てていったのかを知っています。教育の国家統制や報道・マスコミの統制、ナショナリズムへの誘導等々。

9月19日、集団的自衛権行使容認を柱とした安全保障関連法が強引に成立されました。この間、政権を批判するマスコミやニュースキャスターへの圧力等があっています。太平洋戦争開戦の2年前、言論統制の強化や国家総動員法成立等で社会のきな臭さを感じて、「戦争が廊下の奥に立ってゐた」と詩人渡邊白泉は詠んでいます。

「アベ政治は許さない」のプラカードを持って、「民主主義は何だ」「これだ」とラップ調でデモ(パレード)を行う若者たちの「これ」は、デモができる自由、自由な発言が保障されている社会です。来年から毎月「19の日」は、「戦争法廃止」の街宣活動が行われます。多くの犠牲の代償として得た平和憲法、日本国憲法を安倍政権は、時に無視し、時に都合よく解釈しています。憲法を取り戻さなくてはなりません。