銃後のくらしを想像して
天神・赤レンガ館で開かれた第6回平和祈念資料展(主催:福岡市退職教職員協議会)を見学しました。焼夷弾や軍服、鉄兜、召集令状等の他、教科書や通信簿、新聞等の「銃後のくらし」を想像させる資料も数多く展示されていました。
作家の半藤一利さんは毎日新聞「平和の名の下に ~非国民にされる空気~」(6/8)の中で、「昭和の初期、米英批判は極端な意見に過ぎなかった。ところが人々がそれに慣れ、受け入れるうちに主流になった。リベラリストが排除され、打倒米英を本気で唱える社会になった。~最初は政治家が世論を先導しているようでも、途中から民衆の方が熱くなり、時に世論が政治家を駆り立てたんです」と書いています。また、身近なところでの閉鎖的同調社会の「隣組」の復活を憂いています。「非常時だ、存立危機事態だ」と自分たちで互いの暮らしを規制する戦前に戻してはいけません。
さて、第3回福岡市議会6月定例会が22日から開会されます。現在、国会と政府に地方議会の意見を反映すべく「安全保障関連法制定に反対する意見書(案)」と「少人数学級推進と教育予算拡充を求める意見書(案)」の提出に向け準備を進めています。与党会派多数のため、厳しい状況に変わりはありませんが、一人でも多くの議員の賛同を得るため努力を続けます。