福岡市の再生可能な自然エネルギー ~今とこれから~
東区市政研究会「住みよい東区つくり隊」の第2回調査活動は、福岡市が東区に設置している再生可能な自然エネルギー施設です。(*第1回目は「人工島は宝島になるのか」をテーマに人工島内の港湾施設や公園を見学)
この日はあいにくの小雨まじりの天候でしたが、参加者は29人。車10台に分乗して、「東部メガソーラー発電所」(東区蒲田)「風レンズ風車」(東区みなと100年公園)「浮体式風レンズ風車」(東区海の中道沖)を見学しました。
東部メガソーラー発電所では、㈱九電みらいエナジーの担当者にメガソーラー発電の仕組みや発電容量等を説明していただきました。
次の見学地は、香椎浜パークポート内「みなと100年公園」に設置されている風レンズ風車。市環境局エネルギー政策課作成の資料と開発に携わった大屋教授(九州大学)から頂いた資料をもとに、見学しました。ほとんどの参加者が近くで見るのが初めてでその高さに驚かれていました。最後の見学は、博多湾海の中道沖に浮かぶ「浮体式風レンズ風車」(九州大学が福岡市や漁協の協力のもと、浮体が受ける風や波の影響調査をしている風レンズ風車)。
大型の風車と比較して騒音や低周波の影響、バードストライクの障害も少なく、風況に恵まれない福岡市には適しているといわれています。軽量化や量産化、コスト削減が課題ですが、有効な再生可能エネルギー施設として期待されます。9月末、九州電力をはじめとする電力会社5社が突然、太陽光や風力で発電した電力買取の新規受け入れを数ヶ月間中断すると発表しました。福岡市が計画している新・青果市場や西部水処理センターでの屋根貸し事業も中断しています。原子力発電の代替エネルギーとして、太陽光発電や風・水力発電等の再生可能エネルギーの導入は推進されるべき施策です。経済産業省は、再生可能エネルギー固定価格買取制度の抜本的な見直し向けた検討を先月より始めていますが、「原発回帰」ならぬよう、その動向を注視しながら、固定価格買取制度の継続を国に強くはたらきかけていくことが必要です。