奈多祇園祭

今年も恒例の祇園祭が、地元の志式神社「野舞台」(東区奈多)で開催されました。(19日、20日)
子どもたちの踊りやダンスの披露の後、奉納踊りと芝居(劇団 勝己一座)が演じられ、夜遅くまで賑わいました。
この祇園祭の起こりは、江戸時代、天明四年(1784年)奈多近郷が大飢饉と疫病の発生により、神社に悪病平癒を祈願したしたことによるといわれています。
それ以来先人たちの手によって今に引き継がれている奈多の伝統行事となっています。
先日、脚本家の内館牧子さんが、毎日新聞「東北の夏、祭りに寄せて」の中で、東日本大震災後の夏、被災地である福島県南相馬市桜井市長の「伝統ある勇壮な相馬野馬追(そうまのまおい)は何としても続ける、これは我々の尊厳に関わることなんです。」という発言に関して、「祭りとはその地に生きる人々の尊厳に関わるものだ」とあらためて認識したと語っておられました。
この志式神社「野舞台」前に集まった地元の子どもたちやお年寄り、そして祭りの裏方を務められている自治会役員や実行委員会の皆さんの姿を見ていると、昔からの庶民の伝統行事を後世に残そうとする、誇りも伝わってくる祭でした。
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